2007年8月6日月曜日

地域交流報告


2005年2 月19 日(土)私たちは、慈怡法師様と共に 伊勢崎市と国際交流伊勢崎21 という団体が主催する「国際化・シンポジウム」に参加しました。
このシンポジウムの目的は「外国人と日本人」が国を越えお互いが真に人格を尊重し合い、歴史や文化を共有し すべての人が明るく安心して暮らせる伊勢崎市を目指す という集まりです。 伊勢崎市長さんの挨拶の中で、伊勢崎市に在住する外国人は1 万人を越え群馬県下で在住外国人の最も多い市(地域)になったことを強調しておられました。この事により行政の立場としても多分野において問題提起する事となりこの様な取組みが必要になった事と思います。この傾向は、群馬県に限らず他県においても同様であろう。 日本は今後益々 多文化共生の社会が進むであろうし、その中でお互いの歴史・文化等に理解を深め合い、共生の道を模索するという姿勢が求められるであろう。パネリストは、ボランティア団体・行政・地域・教育・法律の分野から外国人2 名を含む6 名が中心となり3 時間熱弁をふるった。又、アトラクションでは 台湾山地族の踊りを 当協会員が中心となり披露しました。当協会員の聡明なお嬢さんがこの振付けをしたそうで、拍手喝采を受けました。
2005年2 月20 日(日) 慈怡法師様は 日本中華聯合総会群馬総会の新年会に招待を受けました。 開会の挨拶に立った群馬総会長さんは、伊勢崎市で開業する医学博士で在日も永く、流暢な日本語を話される温厚で人望を集める会長さんです。
私たち日本人に気遣ってか終始日本語で話され、台湾では、旧暦の正月(2005年は2 月9 日)を祝うので 2 月中はまだ新年であることを にこやかに話されました。そして、2004年末に中国全人代常務委員会で討議された「反国家分裂法」について話されました。日本在住の台湾同胞を代表して、日本中華聯合総会は、反対声明を発表した。この反国家分裂法は、明らかに台湾が自主独立を主張した時、合法的に武力行使を正当化するというものです。こうした中国のやり方は、「民主」の普遍的価値と原則に反し、台湾の民意・人権を無視した悪法であることは明らかで、絶対に認めてはならない。「陳水扁総統は、昨年五月二十日の就任式において、もし 両岸が善意に基づき、平和な発展と自由な選択を行える環境を共同で築くことができれば、台湾と中国の間でいかなる形式の関係にせよ、国民が同意するならば、いかなるも排除せず。」と話しているとおり、柔軟な姿勢をみせた矢先の横暴である。と 熱ぽく説明されました。 古今東西 政治的思惑がいき過ぎた為に、多くの命が犠牲となる歴史を人間は繰り返しています。しかし 古く日本では、仏教を「国家の帰」と位置付けしたのが聖徳太子であります。その太子が作成した憲法17 条の第二条は「篤く三宝を敬へ。三宝とは仏法僧なり。即ち、四生の終帰、万国の極宗なり。何れの世、何れの人か、是の法を貴ばざらん。人はなはだ悪しきもの鮮し。
能く教ふるをもて従ふ。それ三宝に帰せざれば、何を以てか枉れるを直さん。」と 結んでおります。
我々は社会生活をする中で、是非・善悪・損得等といった判断をします。その判断の物差しとして、不変の教え、不変の物差しである仏教の思想を政治に反映させた人物であったと思います。 太子の心には、政治家は世間に迎合するのではなく、世間を超越した「不変の価値」を持ち、それがあってこそ、世間の歪み・問題の是正ができる。と考えたからです。対話と強調の立場を深め、平和的に解決してほしいと願うばかりです。
慈怡法師様は、来賓の挨拶にたち 「因縁生起」のお話をされました。会場に怡師父の声が広がっていくと、騷めきも消え 皆が熱心に聞き入り、会場内のムードが一変荘厳されました。お話が終わると盛大な拍手を受けました。又、改めて講演会をして欲しい等等お願いをされました。会場内は終始和やかな雰囲気で、歌や踊りも披露され話の尽きぬ中、閉会の時間を迎えました。
<佛光世紀3号>